インドへの道。
二週間に一回、どころか、半年近く放置していたけれど・・・何とか生きてます。
いいわけというか、とりあえず、何かを書くリハビリというか。
この半年間何やってたか、ちょっとメモしておきます。
(自分のための備忘録。めじるし、めじるし。)
7月はブータンとGNHに関する資料紹介の原稿を書いていて・・・締め切りをだいぶやぶってしまったもので、ほかの文章を書く余裕と時間がなかったんですが。。。
3.11以降初の国賓として来日したブータン国王夫妻の人気にあやかって、日本語の本がたくさん出てるのですよ。
職場の雑誌のライブラリアンが書いている連載コーナーの順番が回ってきたので、ここらでひとつ、いくつか主要なものを紹介しておこうかと。
ブータンはインドとの関係が強いし、担当の南アジア地域に属するので。
これに関しても雑誌では紙面の制約とかで紹介できなかった本を紹介する記事書きたかったんだけどなあ。
→これが、本当は「8月のじゆうけんきゅう」(id:haseharu「リードテックのひみつ」参照*1 )になる予定でした。
8月に入ったら、その原稿も、それまでずっとかかりきりだった某共催展関係の仕事もおちついて、普通の日常に戻れるかな?と思っていたところに、インド赴任の話が具体化しだし。
今度はその準備に追われてブログを更新する余裕がなかったという><
まあ、元々、今年度中に申請するように、とは言われていたんですが。
同期のライブラリアンが今ケニアに赴任していて、彼女が帰ってきたら次は私がインドに行く番なのですよ。二年ほど。。。
一点集中型の性格で、目の前のことしか見えなくなるのはあんまりよくないな~と思ってるんだけど…
あの大きな山を乗り越えたら!とか思っていても、その山の向こうはいつも平坦な道なわけではなく、また山だったり崖だったりが立ちはだかっていることがある、っていうのをそろそろ学習した方がいいと思いました。。。
ピンチを乗り越えたらゆっくりできる保証などないわけで。。。
そろそろ、おっきい物事がふってきても、並行して複数のことを進められるようにならなくちゃだめだなぁ・・・。と。
なんだか話がそれて人生の反省文のようになってきたけれど(^^;
そんなわけで、8月はその研究計画を書いたり、ひとを紹介してもらって会いに行ったり、インドのライブラリアンに連絡したり。
そして、二年間の赴任と学位をなんとか両立させられないか?と悪あがきして、先生や学務と相談して、あと半年、大学院を休学することに。*2
そのための手続きや、指導教官の変更も発生し、3人ほどの先生にあってハンコをもらって面接を受けたり。
そんなこんなで、なんとか書き上げたインドの研究計画は無事、書類審査を通過し、その後のプレゼンテーション審査を経て、今月やっと内定をいただきました。
赴任時期は2014年の2月~2年間になる予定。(ほんとは2013年の10月~で出したんだけど、諸事情により変更してほしいと言われてしまい><
インドでは、某研究機関の図書館に赴任しつつ、インドの政府刊行物の収集と、電子政府と政府情報(オンラインと冊子体等の物理的媒体の双方について)の流通・アクセス体制について調査する予定です。
まだこの仕事を始めて数年だけど、その間レファレンスでも、研究会にオブザーバーで参加したりしていても、政府刊行物の重要性は重々認識していたし、ITの国でもあるインドはわりと電子政府的な機能は発展してる方だけど、インドに限らず、この間アクセスできたページが今日はつながらない、とかURL変わってリンク切れ!とかほんとに多いし。。。
ネットで新しい情報を今みる、っていう程度ならわりと便利かもしれないけど、サーバにも容量があるわけで。バックナンバーは削除されていって最新数年分しか見られないとかいうのでは、困ることもある。
オンラインでしかない政府情報、または、ウェブで出すことによって冊子の部数が減らされて入手がさらに困難になっている政府刊行物に、図書館としては長期的なアクセスを提供したいと思っても、今のところまだあんまりよい方法が確立されていないと思うわけです。
それに、省庁改変とかあったら、ウェブサイト自体も変わって過去の刊行物はどこにいけばみられるのよ!?という事態も起こり得る。
インドはまだいまのところそういうことないけど、大きな政変とかクーデターあったりしたら、前政権のポリシーとか計画とかののってたサイトも消されちゃう恐れがある。
でも。
著作権法的にも、図書館で、ウェブにのっている情報を保存して提供していいとは言われていない気がするし・・・。
ましてや外国のものだと、許諾とるのもむずかしい。
でも研究にはそういう資料って長期的に必要だろうと思うわけです。
統計とか時系列で調べたい場合も多いしね。
図書館情報学の分野では、「一次資料」というと、検索に使うための書誌などの「二次資料」との対比で原著論文とか図書資料とかそういうものを指すけれど、社会科学系の分野では、政府統計とかそういう情報のことをprimary sourceって呼ぶんだなぁ、っていうのは、今の職場に入って最初のころに感じたことだけど。
(耳学問なので、ちょっと誤解とかあるかもしれないけども。)
そういう重要な位置づけの資料について、ユーザーに対して長期的なアクセスが保証できない現状にずっともやもやしていたわけです。
それで、今回2年間赴任するにあたって、何を調べたらいちばんみんなの役にたつだろうか?と考えた結果、このようなテーマを選んだわけです。
欧米ではエリアを持ったライブラリアンは地域研究のマスターを持っていることが多いけれど。
私はしがない、図書館情報学修士ですので、テーマを持って主題書誌とか文献改題とかを作る自信がなかったというのもあるけれど。
最大限、一番、インド関係のユーザーの役に立ちそうなことを考えた結果、みんなが使うであろう一次情報たる政府刊行物とその電子化に対する対策(?)について、というところに落ち着いたわけです。
でも、プレゼンテーション審査では、他の地域を研究している研究職の人から「インドだけでなく自分の対象国についてもやってほしい」とか「実際、自分の対象国でも官報がデジタル化して、アクセスがしやすいかというと逆である」とか「インドをまずはやるとしても、ほかの途上国についても取り組んでほしい」というコメントをいただいたので、まあ、方向性としては間違っていなかったのかな、と思います。
しかしなんというか。。。
元々の専攻は図書館情報学で、それも資料の内容ではなく、利用者研究が主たる研究領域だったので、まさか自分がインドに住んでそんな調査をやることになろうとは・・・(°д°)
という感じです。。。
そういうこともぐだぐだ考えて、どうしてこんなことになってるのか、とか、ほんとにインドに住んだり、言葉もままならないのにインタビューも含めた調査したりできるのかしら。。。とか、リセットするなら今しかないのかもしれない・・・??とか、悩みすぎて雑誌の占いを読みまくったり、友達に愚痴(?)ったり、現実逃避したり、だいぶぐるぐると人生の迷子になっていた半年間でした。
でも、行くことになったからには、腹をくくってがんばるしかないですね!!
実際、元々インドをフィールドに研究していたのだとしたら、2年も現地に滞在して調査に専念できるなんて、そんなにありがたいことってないんだろうな・・・と思うと、私なんかが行くのでいいのだろうか??という気がします。。。
けど、だからこそ、行かせてもらうからには、最大限、ベストを尽くしてこようと思っています。
それに、たぶん何か地域研究的主題を持っている人だったとしたら、私みたいなテーマは思いつかないと思うのです。
ある意味、だからそこが私がインドに行ってやる意味があるのかも?とも思います。
先輩たちは、けっこう赴任先を決めるのに苦労していたけれど、幸いにも私は人の縁に恵まれて、ちょっと悩んだりはしたものの、わりとすんなりと受入れ先がみつかって、それも本当にありがたいことだなあ、と思ったり。。。
以前に国際会議でお会いしたことのあるインドのライブラリアンがいて、上司が間を取り持ってくれたのもあるんだけど、すごく親切に面倒を見てくれそうで、インドどころか海外経験もほとんどない私には、本当に心強いです。
その会議に出した先輩と共著で書いたペーパー*3をとてもほめてくれた人で、自分の博論のテーマも私の調査テーマに近いよ、とメールで書いてくれて、色々相談に乗ってもらえそうです。
そんなこんなで、まだ赴任するのは1年以上先だけど、来月、11日間ほどインドに出張にいってきます!!インド自体は2回目だけど、初のひとり旅。。。しかも10日以上も日本を離れるのは初めてです。。。
まだ、ビザがとれてないんだけど><
無事、行って帰ってこられたら、その記録もアップしたいと思います。
あと、昨日参加してきた図書館総合展の感想も!
連休中に書けたらいいなぁ。。。(希望的観測)
他にも、下書きはいくつかしたけれど、書き上げるところまで至らず・・・な記事がいくつか(^^;
まあ、おいおい、機会があったらアップしたいと思います!
とりあえず、生存報告と約5か月分のメモ、でした。